プレイしたら死にそうなサイコホラーOFFERING APPデモ版がSteamで配信開始

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タイトルは冗談ですが、インディーデベロッパーunvoid氏が手掛けるなんとも不気味なホラーゲーム「OFFERING APP」のSteamストアページが2022年5月9日オープン、デモ版が配信されました。

本作は鉛筆で描かれたような箱庭世界が舞台となるサイコロジカルサバイバルホラー。デモ版をプレイしたところではいまいちゲームシステムはわからなかったものの、高難易度で様々なパズル要素、ミニゲームがあるタイトルになる模様です。日本語には対応していません。

Steamより

本作は一見すると、普通のホラーゲームのようにも見えますが、開発者の振る舞いがなんとも不気味。開発者のunvoid氏はSteamの本作説明欄にて、

I DIDN’T WANT TO MAKE AN “OFFERING APP” SORRY 😭😭😭 THEY CONTROL ME. THEY told me what to do. SORRY I DIDN’T WANT 😭😭😭

「僕はOFFERING APPを作りたくないんだ、ごめんなさい。彼らは僕をコントロールしているんだ。彼らは僕になにをすべきか教えてくれた。ごめんなさい。本当は望んでいないことなんだけれど」

とコメントしていたり、

ゲーム内容を紹介した後の項目「Be a Good EGG」(信頼できる人へ、的な意味か?)にて、支離滅裂な感じで

You know those voices in your head. The whispers. The intertwining. There’s no stopping them. I’m not crazy. I don’t just hear. I see them. They come in sleepy paralysis. I made a deal. I hardly had a choice. At first I was even glad. I can’t reveal to you the meaning of the application, I can’t say more than I need to say. Sometimes I was very scared for what I was doing. Sometimes it hurt. Sometimes tormented by doubts about how wrong it is. You just have to accept it as entertainment. See for yourself. Some they will pick out as mascots.

大意(機械翻訳のものを意味が通るように若干構成しています)

「君は「声たち」が君の頭の中に響いていることを知っているかい。そのささやき。その絡み合う声。誰にも止めることはできない。僕もそれが聞こえるんだ。でも、くるっているわけじゃない。だって僕には声だけじゃなくて、彼らの姿が見えるからね。彼らは僕が金縛りになっているときにやってくるんだ。僕は(彼らと?)取引をした。選べる手段がなかったんだ。そしてOFFERINGAPPを作り始めた。最初はOFFERING APPを作ることに喜びすら感じていた。でも、時に痛みを伴ったし、時に僕は間違ったことをしているんじゃないかと恐怖を抱いた。

君にこのアプリケーションの本当の意味を教えることはできない。君はこれをエンターテインメントとしてしか受け入れられないだろう。これがなんなのかは君の目で確かめてほしい。(そうすれば?)彼らはマスコット(縁起の良いものといった意味もある)として、君を選んでくれるだろう。

なんて文章を寄せています。どちらも文意が通っているようで、ところどころ意味が不明でパラノイア的な恐ろしさを感じさせます。

本ゲームの制作者であるUnvoid氏は自身のYoutubeやTwitter上にて、黒味がかかったエフェクトを使った不気味な映像・音楽作品を定期的に投稿しているクリエイターです。

別に覆面クリエイターというわけではなく、氏のYoutubeチャンネルに投稿された動画には本人と思しき端正な顔立ちの20代前半と思しき白人男性が映っているもののあります。

本作はそんなunvoid氏がアセットなどは使わず、音楽、キャラクター、背景の全てを制作している模様。このあたりの力の入れようもなかなかのものといえるでしょう。

こんな、unvoid氏、クリエイターとしてSNSなどで一定の人気を集めているかというと、現状そうではありません。先ほど紹介した両SNSともにフォロワー数は二桁。

数百数千だと、なんというか、先ほど説明した文章や不気味なゲーム画面などは制作者なりの遊び心によって作り出されたものだと思えなくもないのですが、フォロワー数二桁という数字がいかにも「本物」っぽい雰囲気を醸し出しています。

ちなみに冒頭、デモ版をプレイしたと話しましたが、筆者がプレイした段階では(2022年5月9日時点)プレイ不能なレベルの出来でした。棒人間のようなイラストで描かれたプレイヤー(棒人間のような姿)は不気味な卵のキャラクターが存在するマップに突然放り出されます。そして特に説明もなく、ただひたすらマップ内を探索することに。NPCもおり、会話らしきものはあるのですが、支離滅裂で意味不明です。

何をしていいのかわからず、不気味なマップをうろついていると背景が一面真っ白な場所に到着。そこでゲームが終了、もとい、終わらせられないのでタスクマネージャーを起動させるよりほかなくなります。普通のゲームであれば単なる調整不足なのかな、と思えなくもないのですが、このゲームに限っては製作者が何らかの意図をもって演出したような気がして不気味です。

※のちほど、改良されたデモ版をプレイしました。どうやら白いマップはバグだったようで、いろいろ遊べる範囲が追加されています。ただ、それでも不気味な絵が音声とともに表示されるなどブラクラ(ブラウザクラッシャー)の域を出ない程度でしかなく、ゲームとしての完成度には疑問符が。

日本語対応もしていますが、こちらも機械翻訳を行っただけのようで、意味不明です。

果たして、これらの「不具合」は個人製作者ゆえの拙さなのか。ところどころに感じられる狂気は作品に対する「熱意」の裏返しなのか。完成品は単なるエンタメ作品になるのか。それとも狂った作者が作り上げた「何か」がSteamを通して全世界に配信されてしまうのか。

サイコロジカルサバイバルホラー「OFFERING APP」は2022年秋に発売予定です。


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