アウターワールド(Outer World) レビュー 山下とレスターの不思議な冒険

アウターワールド 山下ゲームレビュー
つぶらな瞳がチャーミングヤマシタ

ソフト基本情報

発売 1992年

発売元ビクター

開発元デルフィンゲーム

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アウターワールド概要

アウターワールドタイトル

1991年フランス デルフィンゲームがAmiga 用に開発していたゲームが元。

ちなみに、デルフィンゲームはこの後、名作フラッシュバックを生み出している。

日本ではビクターが発売元となりスーパーファミコン版、3DO版が発売された。

謎を解きながら進んでいく、いわゆるアクションアドベンチャーゲームだ。

 

ストーリー

科学者レスター・ナイト・チェイキンが主人公。

行方不明になった科学者レスター・ナイト・チェイキンの研究室に残された手記。

そこには彼を襲った衝撃的な事件の全貌が記されていた。というのが事の起こりだ。

 

粒子加速実験装置の実験に取り組む彼はある日落雷によって起こった装置の事故により、

見知らぬ異世界に飛ばされることになる。

未知の異世界で彼は住人の力を借り、地球へと戻るために奔走する。

アウターワールドレスター博士

レスター博士

基本的にタイトル画面にてスターウォーズ的なテロップで説明される意外に物語が文字で語られることはない。

ゲームプレイ後はどこか海外のコミックを連想させる、2Dポリゴンのアニメーションによって彼の道程が示されるのみだ。

プレイヤーはそれを読み解き、時にはそこからヒントを見つけ物語を進めていく必要がある。

 

異世界には同じ見た目だが敵対する住人がすんでおり、レスター博士は同じくとらえられていた異世界の住人「ヤマシタ」の協力を得て、助け合いながら、山下の敵でもある狂暴な異世界人が支配する要塞を進んでいかなくてはならない。(ちなみにヤマシタは本名ではない。物語途中で敵が彼を「ヤマシタ!ヤマシタ!」と呼ぶように聞こえたことに由来する。だが、ヤマシタ感は強めだ。)

アウターワールド 山下

つぶらな瞳がチャーミングヤマシタ

 

ゲームの進め方

操作は”走る”、”ジャンプする”、”蹴る”(物語途中から銃を使用する)、”歩く”、”しゃがむ”(下に落ちているものをとる)だけの非常にシンプルなものだ。

よくあるスーパーファミコン初期の、ぬるぬる動き、やたらとリアルだが、ちっとも操作しやすくない操作感で、正直なところ

単純にプレイするだけではフラストレーションがたまるだろう。だが、そこはうまく配慮されている。

 

未知の異世界でレスター博士はひ弱だ。

ヒルに足をかまれただけでも死んでしまう。

基本的にゲーム内では、敵の攻撃に触れたり、罠にかかったりしてしまうとレスター博士は一撃で死んでしまう。シビアな設定だ。

攻撃をよけるタイミングもシビアに設定されていて、操作のしづらさと相まって、独特の緊張感が生まれている。

この緊張感によって、操作しやすくない独特の操作感による、フラストレーションが軽減されているのだ。

アウターワールド ヒル

ヒルにかまれて死ぬレスター博士

ひ弱なのはヤマシタも同じ。銃の一撃で、灰になってしまう。道中ではヤマシタの手を借りられなければ、解けない謎やギミックもあるため、

プレイヤー、もといレスター博士はヤマシタの命を考えながら、行動しなくてはならない。

 

洋ゲーのご多分に漏れず、もちろんのこと、物語の途中でプレイヤーにヒントは与えられることはない。

気づかなければ唐突にゲームオーバーに見舞われてしまうことも一度や二度ではない。

プレイヤーは死屍累々と摘みあがるレスター博士とヤマシタの屍から経験を得て、攻略の糸口を手繰っていか無くてはならないのだ。

 

アウターワールドの魅力

こんなアウターワールドの魅力はやはり

ゲームプレイやアニメーションを見ることによって追体験できるその世界観だろう。

何も説明がないからこそ、想像を絶する恐怖体験を経たレスター博士と同じ気持ちになれるのだ。

 

アニメーションも2Dポリゴンを利用することによって、現代でも色あせない独特の味を生み出している。

レスター博士の四角い目やヤマシタのつぶらな瞳など、少しシュールな笑いを提供している部分もあるが、

ポリゴンを利用することで、一般的なアニメーションで細かく描いてしまうことでなくなってしまっている、

なんというか独特の間、余白が残っており、それがなんとも言えない。

 

 

アウターワールドの残念なところ

ただ、既にゲームシステムがやはり残念と書いたように、

このアウターワールドはプレイヤーに対する説明が少なく、どうしていいかわからなくなってしまう部分も少なくない。

今でこそネットで、文章に始まり、動画など様々な形で記された攻略情報が見られるが、

パソコンも一般的でなかった当時、高額な料金を支払ってこのソフトを購入した多くのプレイヤーが口をあんぐりとあけたに違いない。

 

単純におもしろいの一言で広く受け入れられていれば、ここまでネタは生まれていないだろう。

また、後に発売されたフラッシュバックを見ると、表現技法の良さは残しつつも、プレイヤーに配慮された部分も多く、

やはり、このアウターワールドはデルフィンゲームにとっても粗削りな作品だったのではないかと考えさせられる。

 

 

まとめ

今回はスーパーファミコンの迷(名)アクションアドベンチャー、「アウターワールド」をご紹介してきた。

海外でも広く愛されているソフトで、現在は任天堂スイッチでも購入可能だ。

グラフィックも向上しているので、今からプレイするならこちらを購入するのがおすすめ。

では

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