samorost3 レビュー SFとファンタジーが入り乱れた独自の世界

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samorost3はマシナリウムなど特徴的なアドベンチャーゲームを生み出してきたインディーデベロッパーであるアマニタデザインが手掛ける、アドベンチャーゲームsamorostシリーズの最新作だ。

元々フラッシュゲームとして誕生した同シリーズはチェコ語で切り株を意味するsamorostという名の通り、土の妖精ノームが主人公、自然をモチーフとしながらもマシナリウムで見られたようなSFと千と千尋の神隠しのような牧歌的なファンタジーが下敷きとなった独特の世界観がウリとなっている。

本作でもそうした世界観はそのままに、より画質が向上。Steamでも配信されており、PCやPS4でも楽しめるソフトというだけあって、リアルで美麗な画質が魅力的だ。

本作のストーリーはしっかりと文字化されることはないものの、惑星にたたずむとある小惑星に住んでいるノームが突如空から現れた魔法のフルートの謎を星々に残る痕跡をたどりながら突き詰めていくという内容になっている。

Samorost 3

冒頭、空から振ってくるフルートに代表されるように本作の根幹は音にある。サックスやフルートそしてそのほかの様々な金管、木管楽器によって作られた叙情感のあるゲーム音楽も特徴的だ。映像でドキドキわくわくというような盛り上がりを無理やり演出するようなことはないが、美麗なグラフィックとほのぼのとするようなキャラクターたちが織り成す、どこか心の底があったまってくるような優しい世界が魅力的。

ゲームとしては手探りで進めていくこれぞアドベンチャーというような遊び心地を持っている。文字によるヒントはないため、謎の一つ一つはにはかなりの手ごたえがあるものの、できるだけ攻略法を見ずにクリアすることをおすすめしたい。

主人公のノームが体感したような、samorostの世界を解き明かしていく手探り感をプレイヤーも堪能できるかと思う。プレイヤーに与えられる情報はそれほど多くなく、プレイヤー側が遊び方、ストーリーの内容などを考えることのできる、余白が大きいゲームだ。レトロゲームが好きな人なら楽しんでいただける一作かと思う。

 

 

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