※8月19日発売を開始した本作を購入プレイしています。プレイ日記はこちら
この記事では2022年8月10日に発売を予定しているアクションRPG「Thymesia」。体験版をプレイしたので、操作方法や難易度をはじめとしたゲームの概要、個人的な印象をまとめていきます。
端的に言うと、Thymesiaはソウルシリーズ、特にBloodborneとSekiroへのリスペクトを感じられる高難度アクションゲームです。完成度は高く、オリジナルな要素も盛り込まれており好印象。個人的にはかなりこのみな一作でした。8月10日の発売が楽しみです。
謎の疫病に犯された世界が舞台 ペスト医師面の男「コロヴァス」が主人公
Thymesiaの舞台となるのは19世紀ヨーロッパ風の世界にある錬金術で栄える「ヘルメス王国」。ヘルメス王国のある世界では、人々を凶暴化させてしまう謎の病が流行。諸王国が亡国の危機に瀕していた。
病の猛威が吹き荒れる中、錬金術で名高い、ヘルメス王国は技術の粋を集め、治療薬を作り上げ、世界に希望をもたらすかに思えたが……。
といった流れが体験版でわかるストーリー。
主人公となるのはヘルメス王国の暗部を知るらしき、ペスト医師面をかぶった男「コロヴァス」。
そして彼を疫病によっておかしくなった人間たちが待ち受けます。
Bloodborneの獣の病よろしく、そこら中に狂気が蔓延した世界。その中で、主人公「コロヴァス」は異変と根源となる「核」を探すことが目的になる模様です。
画面はデモンズソウルあたりをほうふつとさせる
世界観はデモンズソウルをほうふつとさせる程度の画質で描かれています。ソウルライクインディーでいえばモータルシェルなどもありましたが、あそこまでは美麗ではないでしょう。
ただ、アクション要素が楽しい作品で、画質にこだわるあまり、ゲームはいまいちという作品ではないので、気になるほどのものではありませんでした。
体験版段階ではローカライズもいい感じ
また、Thymesiaは日本語ローカライズされている作品です。主人公の名前がコロヴァスになったりコロヴスになったりと若干表記が乱れているところはありましたが、細かな文章表現などに世界観が破綻してしまうほどおかしなものは見当たりませんでした。
こちらもかなり期待が持てます。
ガードなし、はじき重視の剣と銃のアクション 操作感はSekiro+ブラボ
さて、アクション面を見ていきましょう。
体験版で使える基礎操作は下記の通りです。(以下ではDualshock4を使用したときのものです)
移動 | Lスティック |
ダッシュ | 〇+Lスティック |
攻撃 | Rボタン |
はじき | Lボタン |
回復 | 十字キー上 |
強攻撃(特殊効果あり) | Rトリガー |
遠距離攻撃(特殊効果あり) | Lトリガー |
いわゆるオーソドックスなソウルライクゲームと同様の動きです。特に本作の魅力といえるのが、はじきと遠距離攻撃による、パリィ(体制崩し)といえるでしょう。
これらはSekiro、そしてブラットボーンでも採用されていたアクションです。雰囲気としては、両方を足して二で割った感じというよりは、はじきが重視されたブラットボーンのような操作感です。
敵には体力のほかに「削り値」のようなものがあり、通常攻撃のヒットで、ライフと削り値をへらし、はじきを決めることにより、削り値のみを減らすことができるようになっています。
そして、削り値およびライフを削り切ったあとに、敵を攻撃するとやっと撃破できる仕様です。
また、オリジナルな要素として、敵を攻撃し削り値が下がっているときにRトリガーの長押しで敵のスキルを奪い、使うことができます。
難易度は高いが繰り返し死に覚えるのが楽しい
体験版のみをプレイした所感でいうと、難易度はかなり高め。雑魚敵の攻撃でも2、3発連続で当たると、コロヴァスはやられてしまいます。いかに、はじき、遠距離攻撃によるパリィを決めていくかが肝です。
敵は体力だけでなく、削り値もあるため、かなりタフ。雑魚敵を倒すのも一苦労です。
筆者のプレイスキルでは、体験版でプレイできる最も序盤でも約20回くらいは死んでしまいました。
しかし、全体的な戦闘のテンポ感早く、イライラは感じません。死亡後のリスタートまでの時間も短く、こちらも難易度によってプレイヤーが感じるストレスを極力減らそうという努力が感じられました。
レベリングではなく、スキルを解放していくタイプか
ソウルライクお馴染みのセーブポイント要素は本作ではランタンになっています。
現状敵を倒すことによってあつまる、経験値を使って、能力値などを上昇させることはできませんが、ランタンでできることを見る限り本作では、主人公コロヴァスが使うことのできるスキルを増やすことによって強化するゲームとなっていくようです。
全体的に好印象 ストーリーは少し気になる点も
いろいろ細かな要素をまとめて紹介してきました。
こういうのは開発陣に失礼かもしれませんが、ソウルシリーズを遊んでいるような安心感があります。体験版をプレイした段階では骨太のゲーム体験ができると感じました。
簡単にいうと、もっさりしている、カメラの挙動がおかしい、はじき、パリィのタイミングが明らかに変といった、アクション面の違和感がないのです。難易度も理不尽なものではなく、死に覚えが楽しくなるような工夫がなされています。
ただ、冒頭だけを遊ぶ限りでは、不安材料があったのも事実です。
体験版ではボスが現れるまで(ちなみに、ソウルシリーズの1週目では基本的に倒せない枠のボス)、鬱屈とした狂気を感じさせる、19世紀風のヘルメス城塞が広がっていくのですが、ボスと同時に「く、殺せ」とでも言いそうな鎧をまとった美麗な女騎士が登場。突然「剣と魔法のファンタジー」要素がぶち込まれます。
おそらく本作の重要キャラクターなのですが、そこまでプレイヤーが体験してきた世界観と全く異なり、異物感が強いのです。
ここからどう、ゲームが展開していくのか。
ステージが進むと突如、きゃぴきゃぴしたファンタジーアクションの世界が広がってしまうのでは……。そんな不安を若干抱きました。
別に嫌いではないのですが、要素を詰め込みすぎて事故になるのは避けてほしい。
期待の一作ですが、果たしてどうなるか。
Thymesiaは8月19日発売です。
そのほか体験版レビューはこちら
Thymesiaに関するそのほか記事はこちら
筆者プレイ動画
15分以降はひたすら強敵との闘いが続いています。
コメント