Hylics2 レビュー アートとゲームが一体化した唯一無二の遊び心地の一作

Hylics2ゲームレビュー

有志による日本語化modが出たので、気になっていたHylics2。クリアまでプレイしましたが、これまでプレイしたゲームではなかったような体験ができました。

日本語modのプレイ方法はこちらのStemコミュニティ記事に詳しく記載があります。そちらを参照してください。

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アートあふれる一作が日本語でプレイ可能に

開発は初代Hylicsと同じくニューヨーク在住のメイソンリンドロス氏です。音楽にはチャックサロモンという方も関わっていますが、アートワークからシステムのほぼすべてをメイソン氏が独力で作り上げた作品です。ザ・インディーゲーといった感じですね。

全編クレイアニメとピクセル表現をっ組み合わせた独特の映像表現で作られた、良い意味で非常に癖の強い一作です。

前作のHylicsではこうした、オリジナリティはありつつも、基本的には「ゆめにっき」などにも影響を受けたと、語られているように2DのRPGツクールで作られたような形のゲームだったのですが、本作Hylics2では見下ろし型の3Dマップに進化。

移動方法も、ダッシュジャンプのようなアクションゲームのようなモーションが追加されたり、JRPGお馴染みの飛行船要素が取り込まれたりと、かなりアップグレードされています。

ゲーム自体は「仲間を集めて暴君gibbyを倒せ!」というオーソドックスなJRPGなのですが、とにかく独特の映像表現以外にもとにかく遊び心満点の作品です。

簡単に言えば、ほぼ使いまわしの展開、表現がないのです。例えばRPGと言えば、お使い要素が強かったり、ハクスラだったりと、同じゲーム性が終盤まで続き、その中で敵や自キャラが強化されていく。こういった遊び心地かつ、プレイが終わるまで長時間かかるものが多いので、プレイしていると飽きがくるものも多いと思います。

一方でHylics2はゲーム内でプラットフォーマータイプのミニゲームをもうけたり、終盤以降は3Dダンジョン探索要素が盛り込まれたりと、ゲーム性が千変万化するんです。10時間程度のプレイ時間の中でほぼ一つとして、さっき見たなこれみたいなものがない。そして、要素がてんこ盛りなのですが、破綻がなくまとまっています。

難点としては独特のシステムが相まって戦闘の難易度が高いということ。

まず、とにかく敵が固い上に強い。例えば、序盤から登場する「Poolman」はライフが高い上に頻繁に分身(しかもライフが半分になったりしない)したりと厄介な敵が多いんです。

加えて、戦闘からは離脱ができません。死ぬしかない。死ぬとAfterlifeと呼ばれる、自キャラを強化できる地点に送られます。死ぬことによるペナルティはないのですが、いちいちここからやり直さなければならず、意外とこれがストレスでした。

それ以外に、アートワークが少し目に痛い点かも。

こういった点に目をつむれば、Hylics2でしかできない、良質なゲーム体験ができる素晴らしいゲームだと感じました。安いしRPGにしてはサクッとクリアまでプレイできるので、気になったらぜひ。

その他レビュー記事はこちら

筆者プレイ動画

雰囲気がわかりたい方は

 

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