9月初頭、アメリカシアトルで行われた、ゲーム関連の見本市pax west2018にアメリカオレゴン州に拠点を置く、ビデオゲーム配給や映画配給を手掛けるDevolver Digital社とインディーデベロッパーdoinksoftが出展、初の作品となる「gato roboto」のデモ版を展示した。
この公開を受け、ignがデモ版の11分に及ぶプレイ動画をyoutube上に公開している。
gato robotoは惑星に不時着した宇宙船の運転手と思しき人間、”gary”が主人公。
彼は、相棒である子猫”kiki”の助けを借り、惑星で達成しなくてはならない任務のために動き出す。
ゲームはこの子猫、kikiを操作して進めていく。
メトロイドヴァニア系の2D探索アクションゲームで、プレイイングキャラとなる子猫のkikiはタイトルの通り、ロボットスーツ(メックスーツと表現されている)を身にまとい、ネズミやカエル等惑星に潜む敵対生物に立ち向かっていくほか、謎解きのため、時にはスーツから出てその身軽な体で惑星を探索してく必要がある。
1ビットでほんわかするような造形だが、ロボットスーツ、ミサイルやスクリュージャンプが使えるなど、随所にメトロイドっぽさを感じさせるゲームだ。
プレイ動画から見たストーリー
まだ、大まかなストーリーはdoinksoft上では公開されていないものの、
プレイ動画を見るとストーリーはざっとこんな感じだ。(わからない部分は憶測と、そこそこ旺盛な妄想力で補っています。公式のものとはことなる可能性があることをご理解ください)
私はgary宇宙船のパイロットだ。ボスに頼まれ、とある惑星に任務を遂行するため、向かっていた。
ところがどうだ…….
惑星に到着したはいいものの、私は今、コクピットの中で身動き一つとれない状態でいる。
とはいえ、任務は必ずやり遂げなくては。
コクピットの中から周囲を見回してみよう。
どうやらこの惑星には植物が自生しているようだが、話が通じるような生命体は見当たらない。
まて……
船の外に、kikiがいるぞ!
どうやって外に出たのかは知らないが、この惑星には子猫が息をするのに十分なだけの大気はあるらしい。ひとまずは無事なようだ。
kikiは私の心配をよそに、大はしゃぎだ[st_af name=””]…….。
私の置かれた状況が絶望的であることに変わりはない。だが、これはもしかすると一筋の光明かもしれない。
「kiki、聞いてくれ、悲しい知らせだ。私は宇宙船から出られなくなってしまった。だが、任務は遂行しなくてはならない。君が代わりにやってくれ。」
kiki「にゃぁお。」
……
孤独な航行の途中、kikiに話しかけて、みしさを紛らわすことはあったが、まさか本当に猫と会話しなくてはならないとは、滑稽なはなしだ……。
だが、今はkikiを頼るほかない。
「kiki、呼吸はできるようだが、この惑星は君にとって危険すぎる。まずはどこかにあるバトルスーツを探してくれ。首輪についたラジオから指示を出す。」
kiki「うにゃん。」
「できるだけ早く頼む! いい子だ!」
kiki「ごろごろごろごろ……」
………….。
プレイ動画から見た操作感
ってな感じで、ストーリーを紹介してきた。
ゲームとしては会話で子猫のkikiを操作するアドベンチャーみたいなものではなく
シンプルな、メトロイド系の探索型2Dアクションゲームだ。
ゲームが本格的に始まるのは、バトルスーツを手に入れてから。
アイテムを獲得するまでは、
ショット、ジャンプ、そしてスーツから出てkikiのまま行動する
この三つのアクションを使用できる。
メトロイドと同じように、道中アイテムを獲得すると、
使えるアクションが増えていき、探索できる場所が広がる仕組みだ。
デモ版ではメトロイドでおなじみ
「ミサイル」
「スピンジャンプ」が登場した。
かなりメトロイドっぽい。
ただ、敵との戦闘も含めた全体的な操作感はどちらかというと、メトロイドよりは初期ロックマンに近い感じだ。
敵対生物であるネズミとのボス戦も公開されていたが、ロックマンのドクターワイリーをほうふつとさせるような動きだった。
ロックマンではボスに応じて弱点も用意されていたが、こういった点がgato robotoではどう扱われるのか気になるところである。
ちなみにメトロイドヴァニアではおなじみマップは今のところ登場していない。
プレイ画面上にx軸y軸でプレイヤーの居場所が表示されるようだ。
ゲームプレイ動画から見たグラフィック
グラフィックは白黒の1ビットだ。
じゃあゲームボーイのような感じか、というとそうではない。
ところどころ造形は細かく作られており、キャラクターの動作も滑らかだ。
現代の技術がしっかりと使われている感じで、古臭さはない。
1ビットを採用することによって、キャラクターのかわいらしさや
過酷な惑星という環境にどことなくほっこりした感じが生まれており、それがこのゲームの特徴となっているといえるだろう。
まとめ gato roboto やっぱりおもしろそう
インディーゲームというといろいろ情報を見てみると、出オチになってしまっているものも少なくない。
デモ版のプレイ動画を見て、がっかりすることも多い。
だが、それはthe messengerやenter of the gungeon、bro forceなど個性的なヒット作を生んできたdevolveldigital配給作品。
やっぱりおもしろそうなゲームだった。
ただ、個人的に気になったのが、かなりメトロイドっぽいということ
アイテムをはじめ、マップの構成。
次のマップに移るための扉などなど、かなりメトロイドに似ている。
IGNジャパンのインタビューで記者が、開発者に「日本ローカル版は「ネコロイド」というタイトルにしたら、どうか?」と提案。見事に却下されていたが、個人的にもその提案すんばらしい、という感じのネコロイドなゲームだ。
キャラクターデザインではなく、ゲームのプレイに何かもう一押しほしいところ。
単にメトロイドのパロディになってしまうのか、新しい名作となるのか今後に注目してみたい。
ネコロイド、こと『gato roboto』は2019年、Switch PCでの配信予定だ。
devolveldigital
doinksoft
参照情報
IGN Japan 「メトロイドならぬネコロイド!ネコがロボットで惑星探索する1bitカラーアクション『Gato Roboto』」
— Devolver Digital (@devolverdigital) 2018年9月2日
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