悪魔城ドラキュラ、魔界村、ロックマンシリーズをはじめ
硬派なアクションゲームは名曲ぞろいなものが多い。
インディーゲームの一つである、Slain Back from Hell もそんな系譜を継ぐゲームの一つだ。
メタル界に多大なる影響を与えたといわれる、スウェーデンの伝説的なバンド「セルティック・フロスト」
元ベースを務め、現在はアメリカを拠点に作曲家として、精力的に活動を続ける
クルト・ヴィクトル・ブライアント氏が劇中で繰り広げられる血みどろの戦いを彩る
数々の楽曲を制作した。
ゲームの世界観とマッチしたハードかつ、スタイリッシュな楽曲が特徴的だ。
ゲームは謎の白髪の戦士バートリンが棺から目を覚ますところから始まる。
バートリンは彼を目覚めさせた精霊の声に従い、その土地を魔界のような姿へと
変えてしまった邪悪な君主ブロール卿へと戦いを挑んでいく。
こんなよく聞く流れで始まる。
内容は純粋な2Dアクションゲーム、俗に言うプラットフォーマータイプのゲームだ。
見た目の通り、初代の悪魔城ドラキュラ的なゲームといえるだろう。
緻密なドット絵とこれでもかと描き込まれたグロテスクかつ、陰惨な世界が魅力的である。
難易度は見た目と同じく、かなりのものだ。
敵の配置もいやらしく、プレイヤーの動きを熟知した場所にうまく置かれている。
死にながら、配置や敵の強さを覚えていく
俗に言うしにげー的な要素を持っているゲームといえるだろう。
ただ、ライフ性が敷かれている。
要所要所に中継地点が用意されているなど、アクションゲームが苦手な層でも楽しんでゲームがプレイできるよう
工夫がされている。
死にゲーの代表作といえば、初代悪魔城ドラキュラや魔界村などがあるが
昔のゲームのようにコンティニューが切れたら最初からやりなおさなくてはならないような、鬼のような使用でもない。
途中でプレイヤーがゲームを投げ出さないようにとの配慮が感じられる一作だ。
価格は大体1800円ほど。
正直なところボリュームはそれほど多くない。
うまいプレーヤーなら4~5時間あればクリアできてしまうだろう。
ゲームとしては非常に面白いし、グラフィック音楽の完成度は目を見張るものがある。
ただ、昨今のインディーゲームやスマホゲームの価格の低さを考えると少し割高感がないわけではない。
事前にプレイ動画やプレイ画面を見てみて気になったら購入してみることをお勧めする。
現在はSteamでPS4、PC版また、任天堂でSwitch版が発売されている。
Switch版はしっかりと日本語対応しており、若干違和感はあるが、
インディーゲームによくあるような世界観をめちゃくちゃにしてしまっているような
日本語ではなく、キャラクターの魅力をしっかりと残すものになっている。
Switchを持っているのであれば、こちらを購入するのがおすすめである。
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