株式会社ポケモンが新たな不正ユーザー対応を発表 ポケットモンスター スカーレット・バイオレットへの影響は?

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出展:株式会社ポケモン

11月18日のポケモンシリーズ最新作、スカーレット/バイオレット。初のオープンワールド、キャラの投身も変わるなど、これまでとは一新された作品、筆者も待ち遠しく思っています。

さて、ポケモンと言えば3種類のモンスターの中から1人を選び、ジムリーダーたちを倒しながらポケモンリーグのチャンピオンを目指す本編もよいのですが、クリア後のやりこみ要素、特に他プレイヤーとの対戦が楽しい作品でもあります。

卵を眺めながら、個体値厳選、楽しいですよね。大会に出てほかのプレイヤーと競った、なんて通な方もいるかもしれません。

一方で他プレイヤーとの対戦がゲームのメイン要素といってもいいほどに広まるにつれ問題になっていったのが、外部ツールを利用したデータ改ざんやオンラインでの不正です。

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ポケットモンスターシリーズ オンライン不正の歴史

とはいえ、ケーブルで遊んでいたゲームアドバンスまでのタイトルであれば、相手の顔が見えるし、大会でも事前に確認ができたのでそこまで大きな問題にならなかったようです。正直に言えば私も友人がもつ某玄人のアクションを再現してくれるツールでデータを改ざんして遊んでいたりしました。

しかしながら、オンライン対戦が可能になったDS(完全に可能になったのはブラック・ホワイトから)期の作品からはデータ改造ツール(プロアクションリプレイなど)を使い不正に数値改ざんしたポケモンが出場前にパーティのポケモンを調べることのできない公式Wi-Fi大会で使用され問題視されるように(2013年にこの問題を取り上げたウェブメディアScanNetSecurityの報道)。

現時点での本編最新作である「ポケットモンスター ソード・シールド」でも、オンライン対戦環境における不正が問題視されました。

その一つが「切断バグ」です。ポケモンに限らずオンライン対戦要素のあるゲームでの迷惑行為と言えば、不利になってきたときの回線切断。ポケットモンスター ソード・シールドでは、ランクバトル時、切断が接続された場合、故意か、回線不調のような故意でないものかにかかわらず切断した輸―ザーが敗北、レートも下降するシステムになっていました。しかし、ランクバトル中に特定の操作を行うと回線切断によるレート下降が反映されなくなるバグが発見されてしまったのです。

株式会社ポケモン側はバグを確認。不正を行ったプレイヤーに対して以下のようなペナルティを貸すと勧告しました。

・イベントのランキング集計対象外とする
・『ポケットモンスター ソード・シールド』におけるインターネット通信を利用した遊びを一時的に制限
・不正を繰り返していた場合ランクバトルやインターネット大会のランキングからの除外、およびライブ大会等の出場権のはく奪
・不正を繰り返していた場合『ポケットモンスター ソード・シールド』でのインターネットを介した全てのコンテンツの利用を一時的または永続的に停止

引用:https://www.pokemon-support.com/news/s/article/000002209

当時のゲームメディアの報道などを見ると実際に効果はあったものの「不正していないにもかかわらず誤バンにあった」と主張するユーザーが現れるなど混乱もあったようです。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレットに向けた対策か?

こうした前歴がある中で、11月11日、株式会社ポケモンがオンライン環境を活用した不正に対する新たな対応を発表しました。内容は下記の通り

不正に改造されたデータは、ソフト・ アプリの動作に問題を引き起こします。
そのようなポケモンを交換するなどの他のユーザーに迷惑をかける行為や、運用上、不適切と認められるユーザーについては、以下のような対応を順次行ってまいります。

■対応内容
・『ポケットモンスター』シリーズにおけるインターネットプレイの制限
・『Pokémon HOME』(スマートフォン版)における交換機能の利用制限
・『Pokémon HOME』(スマートフォン版/Nintendo Switch版共)の利用停止
・『ポケモンバンク』から『Pokémon HOME』への「ひっこし」の利用制限
※当社の裁量により、期限付き、または無期限に実施します。
※本対応による利用料の返金等は行いません。
※不正内容および本対応の詳細については、お問い合わせいただいても返答しかねます。
※『ポケットモンスター』シリーズおよび『Pokémon HOME』以外のNintendo Switch用ソフトのインターネット制限は実施いたしません。

引用 https://www.pokemon.co.jp/info/2021/01/210122_at01.html

こうしたポケモンホームを活用した不正に対する垢バンはソードシールド発売時にも行われていました。今回の発表はを見る限り、特定の作品を指定したわけではありませんが、やはり気になるのが18日に発売される最新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」との兼ね合いです。

すでにスカーレット・バイオレットではオンライン要素として全世界のプレイヤーから参加者を募り強敵「テラスタルポケモン」と戦う「テラ・レイドバトル」やお馴染み「ランクバトル」の存在が発表されています。

事前になんらかの対策を発表し不正ユーザーに対して「けん制」しなければいけない穴や荒れそうな新たな対戦システムがあるのではないか? と邪推したくなってしまいます。

健全な環境で次世代ポケモンが楽しめることを望むばかりです。

 

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