ポケットモンスタースカーレットバイオレット北米版ユーザーが払い戻しを受けたと報告

11月18日に発売されたポケットモンスターシリーズ最新作「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」。多国籍な文化、気候を持つパルデア地方を舞台した本編シリーズとしては初となるオープンワールド方式のゲームとなっています。

主人公が暮らす学び舎であるオレンジアカデミーを舞台にした「学校要素」。旧来とはことなる、3方向で展開するシナリオ、より表情、個性豊かになったジムリーダーたち。などなど、これまでになく盛りにもった要素が楽しめる作品。発売3日で1000万本を超えるなど、人気を集めています。旧来作のファンであった筆者も楽しんでいる次第です。

一方で、低くかつ不安定なフレームレート、オープンワールドで楽しいものの、フィールドアセットの質が低い点。バトルの邪魔（画面的な意味で）をしてくるポケモンたち、描画距離がおかしくすぐに地面を突き抜けるポケモンとトレーナたち、などなど発売当初から昨今の作品としてはクオリティに問題があるという指摘も相次ぎました。海外のエンタメ作品のレビューを横断的に掲載している「metaclitic」ではメディアのレビュー平均点74を記録。これはビッグタイトルとしては決して高い数値ではありません。レビューを見ると賛否両論といった様相を呈しています。そして、ここにきてゲーム返品の動きが出ているとの報道が出ていました。

北米コミュニティでポケモン最新作返品が認められたとの報が

報じたのは海外テック系メディア「VGC」。海外の掲示板Redditユーザーが「AAAリリースだと受け入れられる状態ではない（クオリティが十分ではない、の意と思われます）ので払い戻し申請をしたところ認められた」とした報告をとりあげています。

払い戻しの報告をしたRedditの匿名ユーザーは北米版のプレイヤーとみられます。実際に返品が認められたかどうかは現時点でこのユーザーの報告によるところとなっており、加えてEUのユーザーも返品申請をしたが認められなかったとのツイートも出ています。実際に返品が認められたかどうか、真偽のほどは現時点では明らかとなっていません。

ただ、ポケモンSVを好意的にとらえている海外メディアも含め画面などのクオリティ面では疑義を呈しているものもみられ、日本のコミュニティでもTogetterにて「任天堂、ユーザーを舐め腐っていた「ユーザーのデバッグ前提」に作られるゲームが多すぎる」というタイトルのまとめが38万以上のPVを得るなど話題を集めており、ポケモンSVのクオリティに疑義を呈している人が少なからずいることは事実。

また、海外メディアのEurogamerなども「テクニカルな面では失敗した」と報じるなど、ビッグタイトルのわりには評価が芳しくはありません。

加えて、現時点で開発元であるゲームフリーク側から諸々の不具合に関して、何ら説明がないこともユーザーの不振に拍車をかけているようです。今後はランクバトルシーズン１の開催、DLC展開も期待されているポケットモンスタースカーレット・バイオレット。どのような展開になるのか注目です。