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目次
今回の記事では、現在販売されている、レトロゲーム互換機、「レトロフリーク」の今現在での機能や評価をまとめてご紹介します。
そもそもレトロフリークとは
レトロフリークはサイバーガジェット社が開発販売を手掛けるレトロゲーム互換機です。
スーパーファミコンからPCエンジンまで、カセット系の端末ほぼ全てのレトロコンシューマーに対応しています。
CD系はまだ対応しているものはございませんが、それを除けば現時点で最も多い互換コンシューマー数を誇る互換機といえるでしょう。
加えて、HDMI画質に対応しており、高画質でレトロゲームを楽しむことができます。
本体は新品で2万円台、基本11台のレトロコンシューマーに対応。アダプタを追加することによって、ここにセガマーク2等少し、コアなコンシューマー互換機能を追加することができます。
レトロフリークのバリエーション
現在までで、オリジナルのレトロフリークのほか、スーパーファミコンに特化した低価格モデルのレトロフリークベーシック(税込み10778円~10月下旬発売予定)、の2バージョン。加えてカラーリング別にメガドライブ風、スーパーファミコン風、ファミコン風と複数のバリエーションが販売されています。
レトロフリークはデメリットもある
後で詳しく説明しますが、ソフトのプレイから吸出し、保存までができ、吸いだしたソフトのみでプレイすることもできるため、ソフトの端子を傷つける心配もありません。非常に便利ではあります。
ただ、プレイしている多くの人は問題なく遊んでいるわけですが、正直なところ、レトロフリークは、ハードにエミュレーターソフトを仕込んでいるタイプのレトロゲーム互換機であるため、使い方次第では、若干法律的にグレーな部分もあるのです。
また、互換機ということで、うまくカートリッジが反映されない、場合によっては端子を破損してしまうなんてことも。利用される場合にはできること、できないこと、推奨されている使い方を理解することが重要です。
レトロフリークでできること
まずは、レトロフリークを使えば何をすることができるのか、解説していきます。
レトロフリーク対応ハード
MSXなど一部機種には、対応していません。ですが、カートリッジタイプのレトロゲームほぼすべてに対応しています。
レトロフリーク現時点での対応機種は11種類です。
- ファミリーコンピュータ
- スーパーファミコン
- Super Nintendo Entertainment System(NTSC/PAL)
- ゲームボーイ
- ゲームボーイカラー
- ゲームボーイアドバンス
- メガドライブ(NTSC/PAL)※
- GENESIS(北米版メガドライブ)
- PCエンジン
- TurboGrafx-16(海外版PCエンジン)
- PCエンジン スーパーグラフィックス
特にPCエンジンに関しては、ほぼアジア圏のみでの発売ということもあり、需要が見込めないためか(面白いゲーム多いんですけどね。)、レトロフリーク発売前には、対応機種がありませんでした。(rertron5という海外製のものがありましたが、性能の部分で悪評が多かったです)PCエンジンそのものも、状態のいいものが見つかりづらく、プレイ可能なPCエンジンを見つけることが困難になってきている現在、PCエンジン対応というのはうれしい機能です。
またゲームボーイ関連機種も対応しています。
ゲームボーイというと、据え置き機でプレイできるとなると、レトロフリークが出るまでは、スーパーゲームボーイなどのニンテンドウハードで使用できるアクセサリー類を頼るしかありませんでした。また互換機で対応しているものはほぼなかったです。
ちなみにスーパーファミコンに関してはまだ発売日は未定(2018年10月下旬から発売を予定)ですが、このようなスーパーファミコンだけ対応の、小型、レトロフリーク本体と比較すると低価格「レトロフリーク ベーシック」が今後発売されます。海外版SNESにも対応しているようです。
価格から言うと少し、お高めな部分もありますが、レトロフリークの売りである機能はそのままなようなので、気になる商品ではあります。
こちらの機種に関してはアマゾン販売のみということで、おなじみ転売やによる買い占めの心配もあるので、注意が必要ですね。
レトロフリークはディスクシステムには対応していない
また非常に残念な話ではありますが、コストや様々な問題からか、現時点で、レトロフリークはファミコンディスクシステムには対応していません。
残念。今遊びたいとなると、ツインファミコンやディスクシステムそのものを購入する必要がありそうです。
レトロフリークでできること ギアコンバーターで拡張できる
レトロフリークは本体だけでも複数のレトロゲームに対応していますが、拡張機能も兼ね備えています。別途で、ギアコンバーターを購入することで、セガマーク3、NES(海外版ファミコン) ゲームギア、SG-1000のソフトも遊べるようになるのです。メジャーなレトロハードはこれ一台で全て動かすことができます。
個人的には現在本体が高騰しているゲームギアが対応なのは高評価です。PSPとかに比べてしまうと残念ですが、ちょうどスーパーファミコンが出ていた時期に登場した小型ゲーム機でかなりの画質を誇っていました。面白いゲームも多いのです(エコーズオブドルフィンやラストバイブルシリーズとか)
今のところレトロフリークは拡張機能を入れて、全部で15台のレトロハードに対応していますが、今後はほかの、ハードにも対応する可能性もあります。
レトロフリークはソフトの吸出しができる
これが実はレトロフリーク一番の売りです。ただ、非常に便利な機能とである一方、権利関係でグレーな部分なものであることも事実です。
そのことでも話題になっています。
単純に言うとレトロフリークの吸出し機能とは、カセットからソフトのデータを吸出し、それをマイクロSDの中に保存、カセットなしで遊ぶことができる、というものです。要するに吸出した後はPCで起動できるエミュレーターと同じ。
この機能自体は非常に便利で、データを本体に保存することもでき、毎回カセットを抜き差ししなくてすみます。
本体やカセットの劣化を防ぐことができるのです。また、セーブが電池いらずでできるため、レトロゲーム特有の電池切れによってプレイが不可能になるという問題も防いでいます。
レトロゲーム好きにはうれしい機能なわけです。
また、積みゲーが多い人にとっても、レトロフリークにソフトを吸い出してデータの形で保管しておけば、部屋の収納スペースの確保ができますし、毎回プレーするときに箱を開け閉めする必要がなく、箱の破損に神経をとがらせる必要もなくなります。(保管用にもう一本、という人は別ですが)
保存に関して、レトロフリークはSDカードに対応しています。レトロゲーム関連のものは、容量が少ないので、4~6gbくらいのSDカードがあれば十分に事足りるでしょう。
以上で説明した点は、レトロフリークが持つ吸出し機能のいい面ですが、吸い出したデータをSDカードに保存できるということはパソコンなどにデータとしてアップロードすることが可能ということも意味しています。つまり用途によってはほぼほぼ犯罪のようなこともできてしまうのです。
レトロフリークのコンセプト自体が、違法な目的とは異なるものです。しかし実際レトロフリークを利用することで、犯罪まがいのことを可能にしているのも事実です。今のところこのハードに関してはなんの裁判沙汰になるなど問題は起こっていません。現状普通に遊ぶ分には問題はないといえるでしょう。
ただ、以前同じようなコンセプトのretron5という海外の互換機が同様の問題裁判沙汰になるという事件があったため、完全に大丈夫とは言い切れません。
こうしたレトロゲーム互換機をめぐる法上の問題に関してはengadget誌が2015年に詳しい記事を執筆しています。
レトロゲーム互換機は合法違法 https://japanese.engadget.com/2015/09/01/emu/
レトロフリークではコントローラーも昔のものが使える
これもレトロフリークのナイスな機能。
usb端子のコントローラーが標準搭載されているレトロフリークですがコントローラー用の拡張キットを購入することによって、オリジナルのコントローラーも利用することができます。
レトロフリーク純正のコントローラーもwiiのクラシックコントローラーのような形で、往年の良さは生かしつつ、遊びやすさを考慮した現代風になっています。私自身もそうですが、やっぱり純正のコントローラーじゃないとやる気がしない、Bダッシュはやっぱりあの青いボタンや、という人もおられるかと思います。
個人的にもあのスーパーファミコン純正コントローラーのシンプルさと丈夫さ、そして操作性能の良さはレトロゲーム内では他の追随を許していないのではないかと思います。
もう一つは、レトロフリーク純正のコントローラー、見た目的や機能的な問題はそれほどなのですが、やはり少しちゃち、頑丈かどうか、というといささか疑問が付くようなものなので、そういった部分でも、こうして純正の丈夫なコントローラーを使えるのは高評価です。
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