スーパーファミコンというと
ファミコンと双璧をなすクソゲー、バカゲーの生みの親としても知られています。
特にスーパーファミコンに関しては、後期の頃になると、もうやけくそになったのか、明らかにあえて狙ったバカゲーが多数出現するようになりました。
ゲームでトラウマなんて言うと、グロテスクなシーンだったり、「おとなになるって悲しいことなの」だったり、「冒険の書1は消えました」だったりするわけですが、
ソフト一つが1万円近くしたスーパーファミコンの時代
本当の意味でのトラウマは、大枚はたいて買ったゲームがクソゲーだったり、バカゲーだったりしたことではないでしょうか。
でもそんなクソゲーやバカゲーたち、一部の人たちの間では、思い出を込みで、一時期の落合福嗣君のように溺愛されていたり、ゲームのシステムまで含めた無駄に高い完成度で、異常に高い評価をされていたりするのも事実
そんなわけで今回はそんな
愛すべき、クソゲー、バカゲーたちをまとめて紹介していきたいと思います。
王様 美食戦隊薔薇野郎
ソフト基本情報
発売年 | 1995年 |
発売元 | ヴァージンインタラクティブエンターテインメント |
定価 | 10290円 |
無駄に、難しい漢字を使っているあたりから、やばい空気がプンプン出ている本作
名前は美食戦隊薔薇野郎
読み方はグルメセンタイバラヤロウです。
スーパーファミコン1のバカゲーとも呼び声高い本作
1995年発売
発売元は ヴァージンインタラクティブエンターテインメント
開発元は 超兄貴でも知られる WINDSです。
ストーリーはこんな感じ
20XX年、魔天都市ゼウスは第三次世界大戦の核の炎から、奇跡的な復興を遂げた。
だが、この都市で生き抜くには、己の力とテクノロジーそれとプロテイン(強化食品)が必要だった。
やがて、「全てのプロテインと力を我が物に」のスローガンのもと、悪の秘密組織『バース』が誕生した。
『バース』は日ごとにその勢力を増し街中であらゆる凶悪犯罪が頻発、ゼウスは破滅の危機に瀕していた。ゼウス首脳陣は、この絶望的な状況を打破すべく、秘密裏にあるプロジェクトを進行させていた。
それは最強の肉体に最強の科学装甲をまとう強化兵士を作り上げることだった。
そして遂に、3人の改造人間を生み出すことに成功した。…あまりのきらびやかさ故、彼らを見た首脳陣は顔面蒼白のまま「薔薇野郎・・・」そう口走ったという。
そして彼らは、生まれ故郷ゼウスを救うべく、『バース』に戦いを挑むのであった・・・
出典 ゲームカタログ@wiki https://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2158.html
パッケージのど真ん中で全然野郎ではないお姉さんがその昔はやった、だっちゅーのポーズをしていたり、
織り込まれている購入者用はがきの購入理由の回答欄の一番目が
・間違えた
だったりと明らかに狙ったバカゲーです。
ゲームはシンプルなベルトスクロールアクション
3人の薔薇野郎のうち一人を選び進めていきます。
この薔薇野郎
世界観の完成度は高いものがあるのですが、
ゲームとしてはごり押しで進めてしまうベルトスクロールアクションという感じで
非常に面白くありません。
なんでしょう。「つまんない!」といって、大声を出してしまうというよりは、
「大変面白くありませんでした。」と非常に丁寧に
嫌悪感たっぷりに言いたくなってしまうようなゲーム性です。
爽快感も微妙 難易度簡単
システムめんどくさい
キャラえぐい
敵もえぐい
そんなゲームです。
バカゲーというと実はゲームとしては面白いために世界観がバカでも許されているところがあったりするのですが、こちらは世界観を突き詰めた結果、クソゲーになってしまっているという稀有な作品です。
鬼のようなバグ 魔訶魔訶
グルメ戦隊薔薇野郎とならび、スーパーファミコンのバカゲーの王、そしてスーパーファミコンのクソゲーの分野では並び立つ者のいない不滅の帝王として評されるのが1992年シグマ技研より発売された魔訶魔訶です。
僕にとって思い出深い作品でもあります。
そっちの話はこっちの記事で
当時人気絶頂だったギャグマンガ家相原コージ氏をキャラクターデザインに据え、
スーパーファミコン中期、おバカなRPGとして満を持して発売されました。
癖が強すぎるキャラクター
狂気のようなストーリー
世界的な科学者の一人、マカマカ博士は自分の科学力が世間に認められない事を妬み、山ごもり先の山で薬を開発、自分で実験した結果、博士は恐ろしい能力を身につけた。
その翌日から彼は姿を消し、秘密結社「マカマカ団」を結成。手始めに主人公の住むふるさとタウンにビームを放ち、主人公の両親をミジンコにして街の破壊に成功した。両親を元に戻そうとするため、主人公はヒロインの父で科学者のパスカル博士を追い旅に出る道中、美の価値観が正反対の島で一番の美人、懐石とは無縁のフライ料理を振る舞う板前、ギャングのリーダー、果ては訳あってスケバンになっている男、ダンボールを被り世界を放浪する旅人、助けを求めて呼んだスーパーヒーローの息子と、一癖も二癖もある連中達とマカマカ団を倒そうとするのであった。
当時としては珍しく、戦闘時に全キャラにアニメーションが付いている、
自らの前世の記憶をたどり、特殊能力を身に着けていくシステム
上記の世界観でありながら、やりごたえのあるゲーム性と
なかなか練られていたゲームでこのままでいけばバカゲーの王として、隠れた名作として語り継がれたかもしれな買った本作ですが、まかまーか摩訶不思議そんなわけはありませんでした。
画面一面に文字がでる、キャラの顔が化けるといった子供が泣き出しそうなバグから
ダンジョンからでられなくなる、フィールドで特技が使えないといった(これのせいで難易度が無駄に上がっています)大人のお友達が、リジェクトボタンも押さずにカセットをぶっこ抜きそうな、バグの数々が発見されました。
当然、発売元に質問が寄せられたわけですが、
「仕様です」の一言で黙らせたそうです。
こうした、発売元の対応などなど数々のプレイヤーや購入者を「このクソゲーがッ!!」と言わせてしまいそうなことが相まって、発売当時からクソゲーの王の名をほしいままにしてきました。
こんな魔訶魔訶
バグを仕様といわれてもちょっぴり信じてしまいそうな狂気の世界観などが相まって、一部の層にはカルト的な人気を誇っています。
スーパーファミコンのバカゲーは後期に発売されたものが多く、価格が高騰しているものが多いのですが、こちらは初期に発売されたためか、販売本数も多く、そして上述したバグも影響してか、むき身のソフトなら数百円台で買うことができます。
中古の場合はいきなりバグっている可能性があるのでご注意ください。
バカゲーの傑作 おでかけレスターれれれのれ
名前からして人を馬鹿にしている本作
1994年にスーパーファミコンの隠れた名作RPGレナスなどを手掛けたアスミック(現アドアーズ)から発売されました。
名前からお分かりの通り意図的に作られたバカゲーで
箱の裏面には「全自動バカゲー機能搭載」の文字が記載されておりました。
ストーリーからしてバカで
こんなもの
主人公のマンガおたくのレスターは、昼寝中に誤って貨物船に乗せられてしまい、その船が海賊に襲われて南の島に流れ着く。レスターは島を脱出するために奮闘する
ですが、このゲームがバカゲーたるゆえんはこのストーリーではなく、完成度の高い、マンガオタクレスターの動き、そしてそれを軸に作られたゲームシステムなのです。
ゲームは2Dアクションゲームで
名作プリンスオブペルシャのようなぬるぬる動くゲームです。
主人公のレスターが本当に秀逸です。
まず、貧弱です。
高いところから落ちるとダメージをうけ
穏やかそうな亀に殺されかけ、とうまいこと作られています。
また、動きも秀逸で
へっぴり腰であるく、
敵を見ると逃げ出す
高いところでビビって、足がすくむ
声がなさけない、と
なさけないまんがオタク、レスターの動きがこれでもかと緻密に再現されています。
ゲームもそのレスターの動きに合わせて絶妙な位置に罠が仕掛けてあったり、
アクション要素ではなく、謎解き要素が多かったりと、工夫して作られています。
バカゲーであることを意識してか、ゲームのプレイ時間もうまくできていて、
うまくプレイできると20分くらいでクリアでき、バカな世界にどっぷりつかってうんざりしてしまうことがないようにできています。
ドット絵の使い方などスーパーファミコンの良さをうまく生かしているように思います。
数々、バカゲーありますが、高いレベルでゲームとしてのおもしろさとバカな雰囲気が共存しているのは、スーパーファミコンではこのソフトくらいではないでしょうか。
隠れた名作といってもいいソフトです。
まとめ
今回は
愛すべきスーパーファミコンのクソゲー、バカゲーと題して
スーパーファミコンの著名なクソゲー、バカゲーを3本紹介してきました。
レスターは別枠なのですが、多くの愛されるクソゲー、バカゲーは何か、抑えようのないどくっけのようなものを持っているなぁと今回まとめていて改めて感じました。
その毒が人を魅了してやまないのかもしれません。
でも僕は普通におもしろいゲームがしたいです。
ではでは
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スーパーファミコン勝手に名作ランキングアクション編(1)10位~6位
スーパーファミコン勝手に名作ランキングアクション編(2)5位~1位
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