ロマサガ3のトラウマ 町長とアルジャーノン リメイクで変化はあるか

未分類

ロマサガ3のスマホやPSVitaでのリメイク版。

2017年の発表から長かったが、8月にシリーズ生みの親である河津氏が自身のツイッターにて、

2018年のTSG(東京ゲームショー)内にて、進捗具合を発表すると声明を出した。

まだかまだかと待っていた身としては非常にうれしい限りだ。

 

河津氏の更新しているツイッターを見るとどうやら開発の遅れには

マスコンバット、そしてトレード二つのゲーム内ゲームの新しい環境での実現が困難を極めていることが背景にあるようだ。

私自身ゲームの開発には全く疎いが、実際のところ、先ほど書いたようにゲームの中に全く異なるゲームが導入されているといったもよい

完成度の高さで、確かにリメイクというと困難を極めるのも納得だ。

 

本作で採用されたマスコンバットに関しても、後続で、かつプレイステーションという次世代機で制作された、

サガフロンティア2のものは、ゲームの戦闘システムを採用していたのに対し、

ロマンシングサ・ガ3のものはどちらかといえば、半熟英雄シリーズで採用されていたようなもので、まったく異なるものになっていた。

 

加えて、トレードもトーマスを主人公にした際にはトレードでドフォーレ商会を倒すことがクリアの条件になっていて、

ボリューム的にももはや全く別のゲームといっても過言ではなかった。

この二つがどのようにリメイク環境で実現するのか、非常に楽しみである。

 

それともう一つ、気になるのが、ロマサガ3では、ネタとして語り継がれている要素、

キドランドの町長に関するイベントだ。

 

ストーリーよりもかなりゲーム性を重視した前作ロマンシングサ・ガ2と異なり

ロマンシングサ・ガ3では、細かなサブイベントも含め、一つ一つのシナリオもかなり寝られている。

個人的にはこのサイトの他の記事にも書いているように、ハリード扁、カタリナ扁は大好物である。

 

ただ、単純に良質というだけでなく、初代ロマサガ譲りのぶっ壊れたようなイベントも用意されており、

例えば森の中で何やら怪しい生き物や、物騒極まりない武装戦車を制作している、「美人な教授」

町の南北に分かれて行われている魔術師たちの抗争に巻き込まれるモウゼスという町でのイベントが代表的だろう。

 

ロマサガでは、ゲーム自体で意図的にというよりは、開発が間に合わなかったことによる設計的なミスによるぶっ壊れ具合もあったが、

ロマサガ3ではしっかりと、そのぶっ壊れた世界観が作り込まれていて秀逸だ。

だが、そんなぶっ壊れているイベントの中でも、ロマサガ3を語る上でなくてはならないのが、先ほどご紹介したキドランドでのイベントなのである。

 

スポンサーリンク

私が町長です

プレイヤーキャラクターが序盤に訪れることになる、村、それがキドランドだ。

この村のほど近くにある洞窟には化け物が出る、その化け物をこの村の長から退治してくれるようにプレイヤーは頼まれるわけであるが、

そもそも、皆が村と呼ぶ中出てくる長は自分のこと「私が町長です」と言い放つなど、のっけから全快である。

 

魔界塔士サ・ガでは「チェーンソー」を使うとラスボスをまっぷたつにできるという大ネタをぶち込んできた、

サ・ガシリーズ開発陣のこと、これもれっきとしたネタなのだと信じたい……

閑話休題

さて、自称町長の依頼を受け、彼の案内のもと洞窟を訪れる一行だが、そこで自称町長の悪辣な本性が登場するわけである。

なんとプレイヤーたちを洞窟に閉じ込めてしまうのだ。

結局、プレイヤーたちは洞窟の奥にいる化け物を倒しに行かなくてはならなくなるわけだが、ここででてくる

化け物こと、知識がインフレーションを起こしてしまったねずみ、「アルジャーノン」は

イベント的な要素を持っていて、よほどキャラクターを強化するか、中盤以降に訪れでもしない限り、最初はまずは倒せないであろう

強さを誇っている。要するに所見殺しだ。

しかもである、死にイベントではなく、一度戦いから撤退しなくてはならない。

 

RPGのボスからは逃げられないという定石にとらわれたプレイヤーは見事に全滅してしまうという寸法だ。

ちなみになぜ私が、こんなことを書いているかというと、小さいころプレイ中に同じような目にあい、

結局正攻法を知らず倒せるようになるまでキャラクターを強化してしまい、ずいぶん時間を無駄にしたからだ。

 

結局アルジャーノンを倒すには先頭から逃げ、イベントをこなす必要があるわけであるが、ここでも村長の悪辣さはとどまることを知らない。

村の方針を知っていた、少女ニーナがアルジャーノンから逃げた、プレイヤーを助けに来るのだが、今度は結局自称町長の粋な計らいによって、

このニーナが洞窟に本来のいけにえとして閉じ込められてしまうのである。

 

こうした展開にストーリー的にも、そしてボスアルジャーノンの存在にしても多くのプレイヤーが怒りと絶望に打ち震えた。

(ちなみに、イベントを終えてアイテムを手に入れるとアルジャーノンはあっさりと倒せてしまう)

最終的にイベントをクリアするわけであるが、ここにきて、怒り心頭のプレイヤーたちの頭にあるのは

自称町長がどうなるのかということだろう。

 

しかし町長の悪辣な行動や所見殺しアルジャーノンよりもプレイヤーを怒りを超えて唖然とさせたのはその後の展開だろう。

なんとクリアしても、キドランドではイベントはおろか、町にいるNPCのセリフすら変わることはないのである。

 

そして肝心の自称町長もプレイヤーたちが最初村に訪れたのと同じようにひたすらに「私が町長です」と繰り返す始末だ。

もしかすると河津神はプレイヤーがこうなることをわかりほくそえみながら、この展開を作ったのかもしれない。

 

 

リメイク版ではイベントに変化はあるか

2017年のリメイク版ロマンシングサ・ガ制作決定の後に、多くのファンが期待したであろう部分の一つが

画像でもなく、新たな技や隠しボスでもなく、おそらくこのキドランドのイベントだったであろう。

どうなるのか、非常に気になる。

 

だが、もしかするとあの河津神のこと、これは味として残されてしまうかもしれない。

なんてね。

この記事が気に入ったら
いいね !

コメント

タイトルとURLをコピーしました