現在も根強い人気を誇る、コピーライター糸井重里氏が「大人も子供も、おねーさんも。」の名コピーを含め
ゲームデザインからシナリオまで、なんなら一部ゲームのSEまでを手掛けた任天堂が誇る名RPGがMOTHER2だ。
1994年に発売された本作は前作の人気や糸井重里氏の名コピー
そして、純粋なゲームの面白さと、どこか幼かった時の切なさやわくわく感を感じられる
独自のシナリオで人気を博した。
遅れること1年後アメリカでもこのMOTHER2は発売されることになった。
名前とアメリカの倫理的な問題に関わるであろう一部の内容を改変して。
そのアメリカ版の名前が「Earth Bound」だ。
本作の謎の宇宙人ギーグとの壮大な闘いというストーリーを考えると、なかなかに正鵠を射たタイトルである。
2018年8月このタイトル「Earth Bound」にちなんだ、ある壮大な実験をアメリカの14歳がやってのけた。
アメリカに住む14歳、ロニー・ドイルさんの誕生日に彼の祖父が送ったプレゼントは風変わりなものだった。
祖父は、Earth To Sky Calculusというクラウドファンディングを利用した化学グループに寄付を行い
わが孫に、好きなものを宇宙、正確に言うなら、宇宙と地球の境界に送ることができる権利をプレゼントしたのだ。
宇宙空間に送ることができるものにはランチボックスよりも小さいもの提示されていた。そんな中彼が選んだのが、
任天堂スーパーファミコン(海外ではSNES)専用ソフトの「Earth Bound」だったのだ。
Earth Boundは人気作であるのと同様、本国アメリカではかなり高額のソフトの一つとして知られる。
直近2018年8月18日のAmazon.com価格では最低で199ドルを付けている。
単純計算で実に2万円以上のソフトである。
彼はこのカートリッジに装置を括り付け、Earth Boundを宇宙へと送り出した。
装置はヘリウムガスの詰まった風船で物を持ち上げる仕組みで、時間がたてば、地球へと飛ばしたものが
戻ってくる仕組みだ。
ソフトは地球へと無事に戻り、なんと問題なく起動できたという。
恐るべし、任天堂クオリティだ。
ちなみにその後ロニーさんが、ソフトをどうしたかというと、スタジアムイベントを観戦するために売りに出しているとのことだ。
当サイトとしては非常に残念な展開である。どうやら彼は名前と大きさだけでソフトを選んだようだ。
名作の何恥じないソフトなのでぜひ家で大事に保管して、じっくり楽しんでほしかった。
ちなみに地上での準備から、宇宙空間、そして地球に落ちてくるまでの一連の流れはyoutube上で公開されているので、気になる方は
ぜひ見てみていただきたい。
参考記事
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