なんか最近ブログのネタを書くためにスーパーファミコンをプレイしている自分がいるような気もしてきたので、コンシューマーから離れてゲームセンターに行ってみることにしました。今回訪問したのは、川崎にある「あなたのウェアハウス川崎店」です。
神奈川県川崎市、JR川崎駅のほど近くにある、あなたのウェアハウス川崎店。1993年に取り壊された香港に実在した大スラム街、九龍城塞(クーロン城塞)をもした作りで、内装からちょっとした小物、トイレに至るまで、その雰囲気を再現。鳥肌が立つほどのこだわった外装で知られる。
見た目にたがわず、このゲーセンでは、レトロなゲームも数多く置いているそうで、私が以前から気になっていた、「初代ストリートファイター」プレイできるとのこと。仕事がなくて暇だったので、実際に行ってみた。
異界のような様相
JR川崎駅から日進町方面にしばし歩くと見えてくるさびた外見の円柱状のビルが、ウェアハウス川崎店だ。
ウェアハウス川崎店が位置する日進町は、多くの安宿が軒を連ねていた、安宿街(ドヤ街)としても知られている。昨今では訪日外国人観光客が増えた影響からか、おしゃれなゲストハウスが登場するなど、若干様子は変わったようだ。だが、今でもホームレスがちらほら、路上で寝泊まりしていたりする。(ウェアハウス川崎に向かう途中の高架上でも熟睡されている方がいた)
そんな街の中にあるためか、ウェアハウス川崎、写真では伝わらないかもしれないが、異様な見た目であるにも関わらず、街の雰囲気を乱すことなく、不気味なくらい周囲となじんでいる。
入り口はいかにもな感じ。RPGのダンジョンの入り口を思わせる仕上がりだ。入るとけたたましい、中国語を思わせる会話と錆とよごれにまみれた、物々しい街並みが待ち受けている。ちなみに、においまでは再現していないので、その辺は安心していただきたい。
本当のクーロン城塞であれば、人がいて、そこに生活感があったのだろうが、無機質なウェアハウスの内部はただただ怖い。一人で行くには正直かなりのこわさ。平日の人があまりいない時間に行ったこともあってか、後ろから何かが私を狙って現れてくるのではないだろうかとソワソワするほど。
実際のクーロン城塞を知らないため、確かなことは言えないが、どちらかというとゲームセンターということもあってか、ゲーム「クーロンズゲート」近いものを感じた。もしかすると意識しているのかもしれない。
奥に進むとエスカレーターが見えてくる。2F、3Fがゲームセンターで、4Fがダーツ、卓球、ビリヤード5Fは漫画喫茶という構成だ。今回は訪問しなかったが、漫画喫茶もなかなか手がこんだ仕上がりらしい。ちなみに、中に入っているアミューズメントはレトロゲームが若干置かれていたり、内装を生かしたイベントが定期的に行われることを除けば、いたって普通。こんな見た目と中身でなければ、どこかの国道に並んでいそうな普通のアミューズメント施設である。
ちなみにバイト募集中。時給は1200円だ。悪くない。
レトロゲームコーナーに置かれたあいつ
さて、2Fが一般的なゲームコーナーになっていて、エスカレーターからほど近くにはレトロゲームコーナーが置かれている。
そう、今回のお目当てである「初代ストリートファイター」もここに鎮座しているのだ。
ババーンと広がるのがレトロゲームコーナー。ただ、正直なところ、あまり機体の数はない。
初代ストリートファイターをはじめ、平安京エイリアンなどのテーブル機体ゲームから、初代ダライアスなどスーパーファミコンでもプレイできる一作まで10作品程度をプレイ可能だ。
肝心の初代ストリートファイターはこんな感じ。
初代は普通にボタンでプレイする現在一般的なタイプと、今では考えられない、レバーとボタン1個、しかも押す強さによって技が変わるという、現在築かれている格闘ゲームの面白さをまるで無視するようなタイプのものがある。
ウェアハウス川崎店に置かれているのは後者のタイプだ。
1プレイ100円なので、遊んでみる。ちなみにキャラクターはよくわからないアメリカ人をデフォルメしたときに出てきたようなやつしか選べない。今見られるような色とりどりのキャラクターなんてものはない。初期のゲーム感満載だ。
プレイしてみると気づくのだが、案外この1ボタン式のプレイも、格闘ゲームが苦手な私としてはよかった。がちゃ押しの楽しさがあるのである。
ふん、あーとか年甲斐もなく、へんな声を出してしまった。格闘ゲームに慣れ親しんだ方であれば、自由に技が出せる方がやりごたえもあるのだろう。だが、私はこっちも悪くはなかった。ちなみに、たぶんだが、二人のほうが100倍くらいおもしろいだろう。 一人はやはり悲しいものだ。
こんなウェアハウス川崎、多くの大手企業が有する川崎駅の近く、という場所柄もあってか、お昼休みにふらりと訪れた紳士淑女の方々も多く見られた。ガンシューティングゲームを親の仇でも見るような顔でプレイしているスーツを身にまとった同年代の方を見たとき、この世の闇を感じたものである。
彼が平和に暮らしていることを願いたい。
まとめ
今回はあんたのウェアハウス川崎にいってみた。雰囲気抜群のゲームセンターだが、レトロゲームコーナーを名乗るのであれば、もうちょい気合を入れてほしかったなぁと一レトロゲーム好きは思ってしまうしなぞろえだ。
ファイナルファイトくらいは置いておいてほしい。
ただ、雰囲気は絶品なので、友人と一緒に、恋人と一緒になんて時にはおすすめだ。現在はリアル脱出ゲームイベントもやっているようなので、お暇があれば行ってみてほしい。
注 ウェアハウス川崎店は大人のためのゲームセンターというコンセプトで営業を行っているため、18歳未満は入場禁止だ。電話で確認してみたところ、親や兄弟連れあるいは年長の友人に連れられての入店も無理なようなので、注意していただきたい。
ではでは。
あなたのウェアハウス川崎基本情報 公式サイト
神奈川県川崎市川崎区日進町3-7
平面(店舗1階)48台(内、障害者専用1台 EV充電用1台 軽専用3台)
立体駐車場(平面駐車場奥)102台
土日祝 7:00〜23:45
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