ソフト基本情報
発売元TAITO
開発元 CLIMAX
発売年1995年
筆者所有のソフトはこんな感じ”ゆうじ”君提供の品だ。(普通にハードオフで購入しました)
レディストーカー概要
1995年SFC後期に発売されたアクションRPGがレディストーカー過去からの挑戦だ。
アクションRPGでストーカー?と、ゲームファンならお気づきの通り、メガドライブの名作「ランドストーカー」のシステムを採用したゲームで、クォータービュー方式、舞台は孤島と、ゲームシステムから舞台背景までかなり似ている。
ストーリー
主人公は大富豪のお転婆娘レディだ。
物語の脇を飾るのは、お転婆を通り越して、もはや傍若無人なレディのお世話役を担う、魔法使い”ヨシオ”と料理人兼戦士の”コックス”。
ある日、財宝が眠るといわれる孤島”デスランド”の噂を聞いたレディはヨシオとコックスの監視の目をかいくぐり、財宝を求めてデスランドを訪れる。
そこでは伝説の魔物”キングバロン”が残したといわれる財宝伝説を利用して、魔物”ジェイビー”が何やらよからなくことを企てていた。
レディは道中再会したヨシオ、コックスとともに、島の謎を探しに、ジェイビーのたくらみを阻止するために、そしてキングバロンの財宝を独り占めするために、デスアイランドを冒険することに……
ってな感じのストーリーだ。よくある感じのドタバタコメディ。コミカルな感じだが、人間が缶詰にされて食われる等、ドラゴンボールの全ちゃん並みにシリアスな展開が唐突に現れたりと、独特の魅力がある。
操作概要
操作はそれほど難しくはない。
レディができるのは、攻撃、ため攻撃、ダッシュ、戦闘時のガードのみだ。
ランドストーカーのようにジャンプはできない。
また、アイテムが豊富に用意されているが、謎ときに使うもの以外は基本的に所有しても、ギミックが増えることはない。
お供の二人は自動行動で、呪文やアイテムの使用だけは命令できる方式だ。
戦闘はエンカウント方式。画面が戦闘用に切り替わることはなく、そのまま歩いていたフィールドで戦闘が始まる。
聖剣伝説シリーズを想像してもらえるとわかりやすいと思う。にげるコマンドで退却することはあまり成功しないが、
階段、扉などマップを切り替えることができるギミックが近くにあるとすぐに退散できるので安心だ。
レベルは戦闘勝利によって得られる経験値によって上がる。アイテムを集める必要はないので、そのあたりのやりこみ要素は本作にはない。
難易度
ジャンプがないというこの一点だけで、アクションゲームとしての難しさはかなり緩和されている。
どちらかというと、パズルアクションに近い一作だ。
ギミックもシンプルに設計されているので、理不尽な難しさを感じることもない。
1点あげるとすれば、このゲームはゲームオーバーになると、タイトル画面からやりなおしになる方式だ。
つまり、セーブしていた位置まで戻されてしまう。
こまめなセーブをとることが大切だ。
ただ、基本的に難易度は高くなく、優しめ。
アクションゲームが苦手な人でも気軽に楽しめる一作といえるだろう。
プレイした感想 どこかで見たことのある世界観。大人の事情を感じざるをえない
さて、このゲームの大きな特徴。独特(ランドストーカーっぽいけど)のアクション性だけにあるわけではない。
先ほどの紹介、画像を見ていて、どこか感じた方も多くはないだろうか。
あれ?なんか見たことある と……
そうなのである、実はこのゲーム、開発元のクライマックスがドラクエ開発メンバーが独立して設立した会社ということもあって、元々は某ドラクエ4のお転婆姫、アリーナを主人公にブライ、クリフトがパーティーを組んで冒険をする、ドラクエシリーズのスピンオフ的な作品として発売される予定だった。
それが証拠にスライムっぽいトマトンと呼ばれる敵キャラクターが登場(すぐ逃げるゴールドもいる)
物語の黒幕ともいえる、ジェイビーやその手下であるベビーバロンたちなど、どう見てもベビーサタンだ。
それ以外にもアクションRPGでは珍しく、町で自由に武器、防具を購入できるほか、カジノがあるなど、そこかしこに某ゲームをほうふつとさせる要素が盛りだくさん。
道中に出てくる戦士の見た目のNPCもどことなく、”ライアン”を思わせる見た目。ものすごくドラクエ臭い。
最終的にエニックス側からお断りされ、独自のゲームとして発売されることになったようだ。
ゲームの世界観はかなりドラクエっぽく作りこまれていて、変なバグもなく完成度も高い。
開発のどのくらいの段階で大人の相談があったのか、非常に気になるところだ。
こうした逸話もあってか、完成度の高いゲームなのだが、いまいち知名度、人気ともに高くはない。
個人的には残念なところだ。
まとめ 良作だし、手軽に買えるのでぜひプレイしてほしい
このレディストーカー結構面白いゲームだ。
誰でも気軽にプレイできてこれといった欠点もなく実によくできている。
正直なところ、もう少し人気が出てきてもいいくらいだ。
このソフトは現在アマゾンやハードオフでも400円くらいで購入出来て、手軽にプレイができる。
お見かけの際はぜひプレイしてみてほしい。
おんもしれぇよ。
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