短命に終わった革新的サービス 「サテラビュー」

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昨今はプレイステーション4やニンテンドウswichのような据え置き機種だけでなく、3dsやpsvitaなどの小型ゲーム機でもネットにつなげることができ、テレビを見たり、ソフトをダウンロードするなんてことが可能になりましたが、デジタル放送のはるか前、アンテナでテレビの電波を受信していたような時代にはそんなことは夢のまた夢、でありました。

そんな昨今のネット事情とは少し路線が違いますが、そんな子供たちの夢に少し近づくような革新的なサービスをニンテンドウはスーパーファミコンを使って打ち出していました。

それが、「サテラビュー」です。

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スーパーファミコンで衛星放送が見ることができた。

一体全体どんなものかというと、当時まだ珍しかった、BSの衛星放送のチャンネルをスーパーファミコン専用に作られた端末を使って受信しようというもので、この受信機の名前がサテラビューでした。

このサテラビューに向けて、任天堂は数多くの放送を作ったり、配信ゲームを作ったりしたわけです。

配信ゲームに関しては、これで配信、一定の宣伝を行った後に販売されたものも少なくありませんでしたが、ここでしか配信されれず、一部伝説になったゲームもありました。(その一つが最近スーパーファミコンのカセットとして、この時代には珍しく再発売された、ハドソンの名作シュビビンマンシリーズのスーパーファミコン唯一の作品、「シュビビンマン零」です)

あとは、競馬の馬券なんかもサテラビューを利用して購入することができたわけです。

そんなサテラビューかなり先進的なことをやっていたわけですが、どういうわけかこれも、パワーメモリーと同じようにほとんど人気を集めることができずにその短い歴史に幕を閉じます。

なんで幕を閉じたのか

1995年に始まり、2000年に幕を閉じたサテラビュー君ですが、これなんでなのか

そもそも、宣伝不足

BSの衛星放送はそこまで普及していなかった

いろいろ理由はありますが、この後数年(ニンテンドウ64DDもそうでしょう)続くことになる

”ニンテンドウさんなんでこの時期にそれ売っちゃうの状態”がここでもいかんなく発揮されたからだと思います。

ハードの進化が目まぐるしかった時代とは言え、プレイステーションがすでに出ていた1995年に次世代機ではなく、前世代のハードであるスーパーファミコンでなぜ新しいサービスを打ち出したのか、それも本体だけでできるようならいざ知らず、別途付属品も買わなくてはいけない、しかも高い(18000円)

やはりどうしてか、首をかしげざるを得ません。

そして1996年には64を発売、じゃあなんでこれをやったのか、思いつきなのか

スーパーファミコンのサテラビューが発売された当時は衛星放送を使えるような家は少なく、BS放送も非常に高価でしたが、その後徐々に普及、正直、64でできるようにしたり、ゲームボーイアドバンスでできるようにしたら、非常にはやったような気もしたのですが、いかんせんやはり早すぎました。

やっぱりなんとも残念な感は否めません。

とはいえ革新的

とはいえ、別回線を使ってゲームをやるというのは、パソコンでできるようなゲームを別として、この当時非常に革新的だったように思います。

僕自体はまだ、ゲームを見たらなんでも面白そう打と思うようなクソガキだった時代ですので、そのすごさとかには絶対気づいていなかったと思ます。

ただ、やはり取り組みとしては非常に面白かったのではないかと思います。今だったら、ほかにゲームもできるハードがたくさんあり、むしろやっとゲームハードでもできるようになったか、と思うことのほうが多いわけですが、この何もない時期にやってみるというのはやはりニンテンドウさんのフロンティアスピリットを感じざるを得ません。しっぱいしたけど

こういうのを見るたびにわたくしはちょっぴり胸が熱くなったりするのでした。しっぱいしたけど

ちなみにサテラビューでしか配信されなかった伝説のソフト「シュビビンマン零」

最近なんと、スーパーファミコンの新作ソフトとして実はひそかに販売されていました。個人的にはスーパーファミコンクラシックミニのスターフォックス2より大ニュースです。ニンテンドウさんも最近はおきにいっていますが、これくらいはやってほしかったなぁというのが正直なところです。

 

ではでは

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